中学生の頃にBeatlesで初めて音楽を知り、なぜかその次にCSN&Y, Buffalo Spring Field, Byrds,
Flying Burrito Brothers, Nitty Gritty Dirt Band...
と60〜70年代のフォークロック、カントリーロック(所謂ウエストコーストサウンド)を聴き漁った私にとって、
前作を聴いた時、いいバンドだとは思ったが所詮あの時代に焼き回しという印象だった。
伝統楽器の使い方もコーラスワークも同じじゃないかと。
さて、今作を聴いてどこか腑に落ちない、焼き回しではない何かを感じ、
前作をもう一度聴き直してようやく違いが分かった。
そもそもルーツとなるカントリーがそうなのだが、
60~70年代のウエストコーストサウンドは全体的に曲調として能天気な明るさがあったが、
Fleet Foxesの場合はそれに比べどこか陰湿な雰囲気、
言ってしまえば英国的な背景を感じるのだ。
つまりは英国的ソングライティングに米国的アレンジを加えた、
実に21世紀らしい、インターナショナルなバンドなのだと思う。
バンドの話が長くなってしまったが、前作との違いは大まかに言うと
・メインボーカルの輪郭がよりはっきりした
・雰囲気がやや暗くなった
・実験的なアプローチが見られる
と言ったところだろうか。
恐らくは前作のほうが一般受けはしそうな気がする。
しかし全体的な雰囲気と、ところどころに見られる実験性は
Fleet Foxesが焼き回しではなく、現在進行形の、今のバンドなのだということを
改めて主張しているように思える。