ヤクザ映画、犯罪映画、青春映画とどうとでも取れますが、全体的にはまさに「helpless」:「無力感」を感じさせる作品でした。
主人公の置かれてる状況も仕事もなければ、親父が入院していて挙句の果てに自殺してしまう。
久しぶりに会った幼馴染はヤクザで服役から戻ってみれば、組長が死んで組も解散してる。
その幼馴染には妹がいるが、知恵遅れだ。
この映画の中で主人公も幼馴染も人を殺めるシーンが出てくるが、かなりあっけなく殺人が遂行され、そこに感情は無い。
未来に希望が持てず、社会に対してたまったフラストレーションをもてあましている人間に対して無神経な人間がいわれも無い攻撃をしかければ、殺人が行われてしまうかもしれないし、そこには感情が入るスキは無いのかもしれない。
最後はどうなるんだろうと思ってたら終わっちゃったけど、確かにストーリは問題とならないかもね。
だけど音楽は最後チョッと希望を感じさせるようなトーンになるんだ。何故かは良くわからないけど。
題材も設定もかなり滅入っちゃうんだけどそれでもやっぱりこの映画にはそれだけではない何かを感じさせてくれる。観終わったあとにいろんなシーンについて色々考えさせられた。
音楽も気が利いてるし、監督の青山真治はコレがデビューって言うんだから注目しない方がおかしいね。