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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
シュトックハウゼンの夢,
By 2d (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: Helikopter-Streichquartett (CD)
シュトックハウゼンがある日見た夢を実現させちゃった,ということで,演奏方法,常軌を逸しています.・弦楽四重奏の各人が4台のヘリコプターにそれぞれ乗り込んで飛び上空で演奏する. ・各人,各機に楽器,声,プロペラの音を拾うためのマイクが一つづつ装備されている. ・4台それぞれについて,楽器の音がプロペラの音よりわずかに大きく聞こえるよう演奏がlive mixされ,地上の4台の巨大スピーカーによって実況放送される. ・その際ヘリコプターは生音が聞こえないように十分上を飛ばなくてはならない. もっとも,このCD自体はヘリコプターでのライブ録音ではなく4つの部屋を使ったスタジオ録音です. プロペラ音が期待よりちょっと軽かったのですが,弦楽四重奏曲としてもしっかりしています. シュトックハウゼンの作品にしては聴きやすく物足りなさを感じる人もいるかもしれません. 個人的には,ぼーっと聴いてたら実際白昼夢を見ているような気分になれて好きです.
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
彼は、本当に、ヘリコプターを楽器とみなしたのかも・・・,
By KM - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: Helikopter-Streichquartett (CD)
Karlheinz StockhausenHelikopter - Streichquartett Arditti Quartet & Grasshoppers show team, Helikopter Recorded: 1995 / 96 start der trubinen - einsatz der instrument - erster formel-durchgang [9' 54] 2. formel-durchgang - 2nd formula-cycle [9' 17] 3. formel-durchgang - 3rd formula-cycle [7' 37] abstieg - schluss - descent - silence at the end [5' 00] Total [31' 51] ウチの近所には、空港がある。以前、私が住んでいた部屋は、部屋の遮音・防音効果のない部屋だったので、音楽を聴いていると、飛行機やヘリコプターの騒音に音楽がかき消されることが多かった。そういう意味では、ヘリコプターの騒音と音楽の融合という発想は、数十年遅れているのではないだろうか・・・それにヘリコプターカルテットよりも電気掃除機カルテットや洗濯機カルテットのほうが、もっと私たちに身近なコンセプトだと思うし低予算で実演できるので良いと思った・・・。とはいうものの、この作品は騒音と音楽がうまく解け合っているのは見事だ。 私たちは、音楽を聴く時に、騒音・ノイズ(エアコンの音など)に邪魔されることが少なくはない(ヘッドホンで音楽を聴いてもノイズは皆無とは言えないだろう)。もしあなたが、音楽を聴く時、絶対に騒音に邪魔されたくなかったら、この作品「ヘリコプター・カルテット」を聴くとよい。なぜなら、この曲はもともと、ヘリコプターのうるさすぎる轟音にかき消される音楽だからである。そもそも、ヘリコプター・カルテットは、シュトックハウゼンが彼の「夢」から着想を得た作品であり、音楽におけるシュールレアリズムだと思う。彼は、ハイドンやモーツァルトがヘリコプターに乗って、弦楽四重奏曲を演奏している夢を見たのかも知れない。 私たちが、オーディオで(LP レコードやコンパクト・ディスクで)アコースティックな音楽、すなわちクラシック音楽を聴くとき、私たちは、あたかも「目の前で生身の人間が演奏してる」と感じることに、何ら疑念を抱かない。しかし、それは仮想現実である(ただし、本来オーディオで聴かれることを前提に発展した音楽。例えばジャズやビートルズは別である)。そしてその仮想現実は「ヘリコプターに乗った演奏者が弦楽四重奏曲を演奏しているのを、電気信号を介して聴くこと」と、それほど変わらないのかも知れない。シュトックハウゼンはそれを言いたかったのかも知れない。が、この作品を聴いていると、彼は、本当に、ヘリコプターを楽器とみなしたのかも、と思えてくる。それが、この作品のすごさだと思う。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
もっとも奇矯な音楽,
By
レビュー対象商品: Helikopter-Streichquartett (CD)
奇矯な作品が多い現代音楽の中でも、もっとも奇矯な一曲ではないだろうか。曲の日本語名は”ヘリコプター弦楽四重奏”。 曲の主旨は明解。4台のヘリコプターに分乗した弦楽四重奏が、聴衆の上空で旋回しながら音楽を奏でるという、なんとも偉大なというか呆れたというか、常人には思いもつかぬメガロマニアックに不思議な構想。 曲を聴いてみる。ヘリコプターの羽音から始まり、弦楽四重奏がスタート。いずれもヘリの音にあわせてブンブンブンと、超高速で即物的な演奏。曲といえるのかは分からないが、うなりつづけるストリングスは、ある種の音響体験として気持ちがいい。 演奏は30分強、着陸するヘリの羽音で終わる。あっという間の飛行であった。 解説によると、実際の聴衆は”筆舌に尽くせぬほどの感動”を憶えるとか。こういうのはCDで聴いても限界があるんだろうな。いずれライブで聴いてみたい曲の筆頭候補。
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