ウェザーリポートは面白いバンドでした。ベーシストごとにこれ程変貌を遂げたバンドもなかったのでは?当時ベースを弾いていた私にはとても興味深いことでした。ベーシストがバンドを変えたというよりも新しいコンセプトに合うベーシストを選んだというのが正しいのでしょうが・・・・
ご存知の通りこのアルバムはジャコが正式に参加した最初のものですが、新しいコンセプトをスタートから完成度の高いものに仕上げた彼らの力量は素晴らしいの一言です。前作ブラックマーケットも大好きなアルバムでしたが、常に高い完成度を保ちながらそれに満足し、留まることを良しとしない彼らの探究心には驚かされました。
これからがジャコの全盛期です。本アルバムで参加しているアレックスアクーニャと以後のアルバムで参加するピーターアースキン、硬軟対照的な二人のドラムスとジャコの絡みを聞き比べるのも面白いです。演奏者として十二分に力を見せたジャコですが、ウェザーリポートの曲やコンセプトに彼は満足していたのでしょうか?このアルバム以降はまさにザヴィヌルの時代になっていき、演奏行為そのものが序々に制限を受けて行ったような印象を受けます(ライブはすごかったです。だから8:30とナイトパッセージは別として)。ザヴィヌルの世界でがちがちになる前の曲と演奏ともに良いバランスにある名アルバムだと思います。(追伸-ザヴィヌルが嫌いなわけではありません。)