elvinのドラムはcoltraneのクゥアルテットの時期より、幾分か、黒く重たいグルーヴを叩いていると感じる。
元々本来、パワフルでアグレッシブなプレイが定評を呼んでいた彼だが、ここでのそれは、よりタイトなものが成される。きめの細かいブラッシュワークもみられ、彼の多才ぶりが堪能出来よう。どういったわけか、ギターも披露しており、技術的な面でもって言えば、特筆する点は特になく、並である。しかし、bluesを奏でているのは紛れもない事実であり、elvinのカラーが出ているのも確かだ。貴重なものを聴かせてもらった気分だ。
ベースのrichard davisは、黒い演奏、取り分けBlackJazz界隈で鳴らしていた強者であり、本LPでもまた、ヘヴィーなサウンドを聴かせてくれている。
地を這うベースとでも言えようか。
summertimeではアルコも聴かれる。見事だ。
続くピッチカートでのソロもどっしりとしたプレイを披露しており、elvinのブラッシュも注意深く聴いて頂きたい。
サイドメンも抜かりが無く、特にfrank fosterによる吹奏が強くアッピールしている。
彼もまた、mainstreamレーベルなどへのニグロスピリチュアリティな録音を残したことで知られている。
インパルスは当時、他のどのレーベルよりも一足先を歩いておりました。モードやフリーが主流な時代に、より前衛的なサウンドを目指したのが
インパルスです。
後のブラックミュージックに与えた影響は偉大です。中でも、この作品がもつ、この種の音楽を語る上での記号としての「ブラック」を存分に感じられるのは間違いありません。