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このマンガの何が面白いかって、出てくる人間全員が一味も二味もある所。
団体客が来てもテーブルから絶対どかないでタダ飯を食うオーナーを筆頭に
ソムリエ資格を取得するためだけに店で働く資格マニアの老人、
腕は確かなのにどうしてか行く店行く店全て潰れてしまう不運な料理長、
ドジばかりで仕事を増やす為いないほうがマシの天然ボケ給仕係。
そんな濃い連中の中で主人公・伊賀観だけが唯一の料理店職務経験者。
他人との距離をどこで保てばいいのか、またどうやったら保てるのか。
そんな「客とのコミュニケーション法」に頭を悩ませる彼の姿には
接客業の大変さだけでなく、人間関係の複雑さを今更ながら痛感してしまう。
だがそういう細かい悩みを消化する前に我侭オーナーが必ず事件を起こす。
その我侭は無茶苦茶だがスジは通っているので、腹は立たずにとても痛快。
しかも伊賀観の母親もオーナーと同じ性格で、両者の激突は見ものだ。
異常に高いテンションのボケを異常に低いテンションでつっこむ手法で、
これまでにない独特のギャグ空気を築き上げる佐々木倫子ワールド全開。
私のオススメは2巻「利己的遺伝子再び」3巻「蛙の語源」4「カニ横丁」。
3巻の「無意識の墓参」で客の男が融通の利かない伊賀観にかける言葉、
「融通の利かなさは治らない。君は一生苦労する」は私の中で名言の域です。
古本屋などでの立ち読みは絶対おすすめしません!家で大笑いしながら読むことをお勧めします!!
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