新曲1「Heart of Winter」、鋭すぎるハープの節回しと粋なシンセベースに思わず70年代前半のスティーヴィー・ワンダーを思い出しました。一度聴いたらすぐ覚えてしまうメロディーなのに、いつまでも心に残る、そういう歌を書くのってとても難しいのですが、これはそんな曲のひとつ。簡単にやってくれちゃいます。
ところでこれ、“新曲CD、オマケにDVD”です。けれど、絶対只者ではありません、このDVD。内容は、今年8月大阪でのオーガスタキャンプでの彼のバンド(4人編成)の約35分の演奏。1曲目「Opening Instrumental」、いきなり僕は(あまりに唐突で恐縮ですが)第二期ジェフ・ベックグループのライブを聞いているかのような錯覚に陥りました。ストラトGの山崎氏の演奏は当時のベックのようだし、ウーリッツァー音色のエレピを豪快に弾く中村氏はまるでマックス・ミドルトン。“とうが立った“音楽好きには我田引水がままあるので、こんな書き方を大目に見て頂きたいのですが、とにかくここで聴けるのは極上の音楽です。そして僕には、彼らは硬軟双方の楽曲を自在にこなす、日本でもトップクラスのロックバンドに思えてなりません。演奏の素晴らしさに多少圧倒され気味(?)な観客を、何気なく気遣って声をかけ盛り上げていく山崎氏、人柄の良さがにじみでています。