前作のULTRA BLUEも傑作だと思いましたが、このCDはいつもながらの楽曲の良さに加えて、すべての曲に20代の女性の気持ちが素直に表現されており、何度も繰り返してじっくりと聴くに値する素晴らしい作品です。
曲のテンポがいいのでさらっと聴く分には暗い感じは全くないのですが、歌詞の内容は結構重いものが多いです。一曲目の「Fight The Blues」は自分で自分を励ますような応援歌だし、軽いノリの「虹色バス」も「誰もいない世界へ私をつれていって」という最後の一節には辛い現実から離れたいという願望が表現されているような気がしました。
また、異性への思いを描いた作品も以前に比べて楽しさより苦しさを示す深い内容が多い感じがしました。「Flavor Of Life」では自分の気持ちを素直に表せない苦しみが歌われている一方で、「Prisoner Of Love」では相手に対する激しい気持ちがストレートすぎるぐらいに表現されています。
また「Stay Gold」の「あなたの瞳の奥に潜む少年が私の本能をくすぐって止まない」といった成熟した女性を感じさせるドキッとさせられる表現も結構あったと思います。
とにかくこの作品は現在の彼女の等身大の気持ちが怖いぐらい素直に表現されている傑作です。