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イーグルスが「01'55」をカヴァーしたのかもしれないが、あたかもケルアックの『路上』の忘れられたシーンからあらわれた、くたびれ果てたビート詩人を連想させるトム・ウェィツは、他のカリフォルニアのシンガー・ソングライターと比べ、かなり異質な孤高の存在であった。ウェイツのビートニク・スタイルのお家芸は色あせてしまったかもしれないし、事実、後年、音楽的な面で非常に大胆なソングライターに成長するまでにいたった。
しかし、この2ndアルバムは、甘美でロマンチックなブルース調の「New Coat of Paint」(「お前はきれいなドレス、俺はきちんとタイを結んで」)や彼のヒップスター朗誦の中でもベストといえる「Diamonds on My Windshield」を含めた彼の初期の傑作がいくつか収められている。
特に悲しみに沈んだ葬送歌風の「San Diego Serenade」(「徹夜して初めて朝日を見ることになった」)とジーンとするほどセンチメンタルな「(Looking for)The Heart of Saturday Night」(「赤信号で止まって、青で出発。今夜の俺はまるっきりの別人だぜ」)は不朽の名作である。(John Milward, Amazon.co.uk)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
’70年代初期に登場した,ユニークなシンガー・ソングライターの2~4作目。『土曜日の夜』は’74年の作品で,初期の代表作であるタイトル曲など,個性豊かに大都会の孤独をうたっている。『娼婦たちの晩餐』は’75年の7月にハリウッドで録音されたライヴ盤で,LA最後のボヘミアンと呼ばれた彼のジャージーなステージが再現される。『スモール・チェンジ』は彼の作品の中でもヘヴィな印象の強い1枚だが,その重さが逆に何とも言えない魅力をかもしだしている。やはり,酒と2人で聴くべきでありましょう。