佐野元春の初期3部作の2作目。
ジャジーで、クロスオーヴァーなテイストの強い1st「Back to the street」、
時代を大きく追い越した、偉大なPopアルバム「Someday」。
本作は、他の2作と比して、シンプルなロックンロールアルバムだと思います。
どんどん作風を変えていった佐野元春にとって、その後のキャリアの原点ともいうべき素直なロックロールアルバムです。
したがって「ガラスのジェネレーション」「悲しきRadio」「ナイトライフ」など、
アップテンポでR6Dテイストの強いロックナンバーに名曲がそろっています。
初期の佐野元春の特徴である「街」を強く意識させる詩、
そして強力な疾走感が本作の魅力です。
60年代、70年代のアメリカンロックの影響が感じられる一作です。
個人的にはロマンティックな「バルセロナの夜」が好きです。
「つまらない大人にはなりたくない」と口ずさんでいた10代を思いだします。
さて当時の10代は、自分も含めてどんな大人になったのだろうか。
元春のメッセージはまだ心の中に生きているのだろうか。
本作を聴くとそんな感慨を持ちます。