ネットワーク全般について、わかりやすく解説した本です。
読みやすくするための努力については圧巻とすらいえます。解決する問題が物語形式で語られ、登場人物が写真付きで登場。
他Q&A形式やらインタビュー形式で説明を書くとか、もちろん図も多いですし。たぶん、著者グループ内に技術者だけではなく、わかりやすく書く専門の要員がいます。
それで内容が薄いかといえばそうでもなく。演習問題は相当な難易度です。問題というよりは、説明の一環としての設問ですかね。とにかく、初心者が読んで行って、設問が出てきた段階ではまず解けないのではないでしょうか。
こういうことは日本の参考書ではまずありません。だからちょっと対象読者がよくわからない。初心者向けなのか上級者向けなのか。それとも初心者が上級者になるまで読み続けるものなのか。上級者も別に難解な文章が好きってわけじゃないですから、上級者が本質をおさらいするための本ってこともあり得ます。その辺がよくわからないのでちょっと作者の意図が想像しづらく、読みづらいという点はありました。
よい本なのは確かです。翻訳しにくいところもあったでしょうけど、図とかもちゃんと日本人にわかりやすいように翻訳しています。物語の登場人物の写真は日本人になっていませんが。
ただ、内容についてはちょっと翻訳の手抜きもあったように思えます。電源ノイズは60Hzというのを訳注もつけずにそのまま訳したらいけないでしょう。