待望のHead Firstシリーズ、国内第二弾。
オリジナル本が大ベストセラーとのことだが、それを裏づける素晴しい内容だと思う。初学者にとっては、日本語で記述されたデザインパターン本の自習書とし最適であると思う。
デザインパターン本やオブジェクト指向プログラミング本に関しては、中・上級者が紹介する推薦本(良書)は、中・上級者にとっては当たり前のことであっても、初学者にとっては「なぜ?」という疑問がつきまとう。行間に隠れてしまっている概念がまったく理解されていないがゆえに、「何でそれが重要なのか?それが問題なのか?」がまったく理解できない。早い話が、ほとんどが「馬の耳に念仏」になってしまう。また、よくある表現、言いまわしついても、何冊も似たような書籍と格闘し、挫折してようやく「もしかして、こういうこと?」とようやく正解に少しだけ近づくことができるのだ。それとて本人にとっては自身が無いはずだ。要は、初学者にとっては推薦本の解説本が欲しいのだ。
この「Head Firstデザインパターン」は、このような初学者に対して親切、丁寧に解説してくれる。中、上級者の方にとっては、部下、後輩への教育にもきっと役立つはずだ。
個人的には、「師匠と弟子」の会話が最高に面白い。それとGoFの写真が紹介されていたが、なぜか感動してしまった。
しかし、Bridgeパターンが「13章 付録:残りのパターン」の中で紹介されており、しかも見開き2ページとは悲しすぎる。また、本国で発売されてからじつに14ヵ月もの時間がたって邦訳・出版されるのは理解できない。