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さあ、巨大な透明マントを投げかけて、物語のもっと先をのぞいてみよう。すると見えてくるのはただ、「あの人」がハリーを狙って動き始めたこと、そして今年は、グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルバフ、スリザリンの間でクィディッチ・マッチが行われないということだけ。だがその代わりに、ホグワーツ校とほかの2つの魔術学校── おしゃれなボーバトンズ校と冷淡なダームストラング校── とで、3魔法使いトーナメントが開催されるという。各学校の代表に選ばれた者が3つの究極の試練に立ち向かうことになっている。はたしてハリーは幸運な挑戦者となることができるのか?
しかしクィディッチ・ファンの読者もがっかりすることはない。今回はこの最高のゲームをワールドカップのシーンで楽しむことができる。マグルに変装した10万人の魔女や魔法使いが「じゅうぶんにさびれた荒野」に集合する。ローリングはいつもと変わらぬ魔法の手さばきで細部を描き、生き生きとしたコミカルな世界をつくりあげている。突拍子もないのはたとえば観客のテント。生きたクジャクをつないだ小宮殿もあれば、塔をいくつも備えた3階建てもある。売られているスポーツグッズもすごい。「選手の名をキーキー叫ぶバラ飾り」や「本当に飛ぶファイヤーボルト(高価な最速のほうき)の小型モデル」、「得意げに手のひらの上を歩き回る、集めて楽しい有名選手の人形」などなど。
もちろん、両チームもそれぞれに強烈な個性がある。たとえば各チームのマスコット。ブルガリアチームのマスコットは、だれもかれもを魅了して一瞬のうちに自分たちの味方に引き入れる美しいヴィーラ。アイルランドチームの応援者までがたちまちヴィーラに夢中になる。しかしアイルランドも負けてはいない。大勢の小さな応援団が自ら打ち上げ花火となって舞い上がる。「レプラコーンたちは再度空中に飛び出すと、今度は巨大な手となって、フィールドの向こうのヴィーラに宣戦布告のサインを送った」
シリーズ4作目が出版されるずっと前から、ローリングはこの作品がこれまでになく暗いストーリーだと予告していた。たしかにこの作品は、読者を笑わせた次の瞬間にはかならずハリーの命を脅かし、読者を不安にさせている。物語の奥深くには危険とともにさまざまな感情が潜んでいるのだ。とはいえ、ローリングは新しい愉快なキャラクターも登場させている。たとえば、闇の魔法使いの追手、アラスター・“マッドアイ”・ムーディ。彼は年をとって妄想症になったとかならないとか。それからネタを探してホグワーツ校をゴキブリのように忙しく動きまわるリタ・スキーター(この日刊予言新聞のスクープ探し屋が愛用する「コメント速書きペン」は、純粋そのもののコメントも、脚色のひどいゴシップ記事に変えてしまう)。
強烈な印象の残るエンディングで、ローリングはいくつかのプロットを未解決のまま残し、5作目につなげている。これを読むと、ひょっとすると著者自身にもヴィーラの血が流れているのでは、という気がしてくる。彼女のペンは、彼女の世界を完璧にする魔法の杖なのかもしれない。
--このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。
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が、相変わらず彼の周りには優しく、たのもしい味方がたくさんいて、中でもいつもホントーの母のように優しいミセス・ウィーズリーは私の大のお気に入りです。今回とりあえず全ての問題がかたづいた後、苦しい胸の内を吐露したハリー君を黙ってそっと抱きしめるウィーズリー夫人。はじめてこんな風に、まるで母のように抱きしめられ顔をゆがめるハリー君。このシーン、何度読み返しても嗚咽をもらさんばかりに泣いてしまうのは私だけでしょうか。。。??
また、前から気になっていた女の子に、ハリー君は本格的に恋心を抱き始めます。最初は迷いながらも、意を決してパーティーのパートナーに誘うところは、純粋でかわいらしく、まったく顔のニヤケが止まらずに大変でした。。。
さらに、今巻は推理小説としても楽しめる要素が多く含まれています。毎回予想外の結末をむかえるこのシリーズですが、誰がヴォルデモートの隠れた手下なのか、一見無駄とも思える描写にも、犯人を指し示す手がかりが隠されています。残念ながら私の予想は外れてしまいましたが、これから読まれる方ぜひ犯人捜しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
絵本以外の洋書を最後まで読んだのはこれが初めてで、このすごい長さに最後まで読めるかとても不安な思いでしたが、読み進むうちにどんどん話の中に引き込まれていき、最初の不安は無用のものだったと知りました。
そして今は、早く5巻を読みたい気持ちでいっぱいです。
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