『青空のゆくえ』『夜のピクニック』で若く才能のある(そして魅力的な)役者を多く世に輩出し清々しく切ないタッチなジュブナイル映画に仕立てた長澤雅彦と、『It's so quiet.』『ソラニン』と繊細なタッチで若手乍ら頭角を現しつつある三木孝浩がメガホンを執るとあっては携帯ドラマであろうが自ずと期待せずに居れないのだが、こいつはいけない。
第1話、主人公(南沢奈央)は友人に唆されて、卒業までに三つの何かをやる、と宣言してしまう。思い付きと行動力で疾走する彼女と其れに振り回される男子生徒(濱田岳)をコミカルに描いている(つもりなのだが)。思い付きがどれも安直すぎる。突飛さが徐々に暴走して、面白がる周囲も巻き込み、あたふたし始めてこそ面白くなる話しでは?全編ゆるゆるなので見終えた後の余韻も無い。助演の濱田を活かせず勿体ない。☆
第2話、幼馴染み同士の二人(南沢、賀来賢人)卒業式の朝、一緒に高校へ通うのも今日が最後。言葉を交わす内、近過ぎて気付けなかった互いの想いに触れて行く。心の機微に触れる繊細な心理描写に乏しい。交錯する想いがあってこそ余韻が生まれる。キャラにも人生があり感情があるのだ、其処を描かなきゃ。物語性で観せる第1話と違って其処が腕の見せ所でしょ?★
長澤の魔法は潰えたのか?
三木よ、新作『管制塔』を控え此で良いのか?
加減して投げる事を覚えた投手は肝心な時にも全力で投げられなくなる。