あまり前情報を持たずに入ったほうが、衝撃的だと思います。玄冬が背負っている、とことん容赦の無い、哀しい運命。またそれ以上に衝撃な、キャラクターたちの想いの強さ。
これは「BLもの」に属さないと思う。
終焉へと向かう哀しい世界を舞台に、運命に翻弄される人々の廃退アドベンチャー。
台詞と音、立ち絵のみで進む形式なので、描写表現の文章はありません。そのため、アクションシーンの描写が、少々分かりづらいです。そこがちょっと残念。あとPC版は立ち絵やスチルの数がちょっと物足りないかな…。テーマがテーマなので、スプラッタや暴力的シーンが苦手な人は辛いかな…?
最大の魅力は、上記したようにキャラクターの「想い」、そして音楽。
メインの二人、玄冬と花白。玄冬の、自分の事よりどこまでも他人の心配ばかりする癖に、切なくなる。そして、そんな玄冬をただひたすらに護ろうとする少年・花白。花白は何故、そこまで玄冬に依存するのか?何故、全てを捨ててまで…?
…全ての真実を知ったとき、胸が、壊れそうになりました。
彼らだけじゃない。どんな状況にあっても、「大切な何かを守りたい」…各々が、ただそのためにどんな犠牲や苦しみも背負おうします…たとえ愚かだと言われても…そんなキャラクターたちに心奪われます。
それと音楽。志方あきこさんが手がけるBGM・主題歌に、つい手を止めてしまう。すごい。これは本当にすごいです。数々のBGMに耳を傾けるだけで、花帰葬の世界により深く浸れると思います。