やっぱり、この作品は何がなんでもすごい!この圧倒的面白さにはきちんと毎週連載してようが敵わない。この巻を読んで前の巻を何冊か読みたくなって、引っ張り出して一通り見てみると、凄さがわかる。きちんと、主人公達の成長が順を踏んで強くなっている。がむしゃらに修業してでも出来なくていざ敵を目の前にした土壇場でいきなりバカ力を発揮して術をマスターする、みたいな「いきなり土壇場パターン」じゃない。数巻前の主人公達を見ると、「あれ、まだこんなに弱かったの?このころまだこんなことも出来なかったの?知らなかったの?」と、ちゃんと順序を踏んで修業して習ってレベルアップしていく、という納得の出来る「強さの習得」しているのがすごい。「あれ?このころってこんな弱かったんだ」と思わされるほどごく自然に納得のいく形で主人公達が強さを身につけていく様をここまで見事に描けるのはやっぱり作りが丁寧で込んでる。それから、絶対に無理だと思っていた王の心境の変化の描き方。唯我独尊だった王が唯一ひとりの少女の軍議の圧倒的な強さの前に打ちのめされるという初めての体験により現れる変化。ごく自然に、僅かに少しづつ変わっていく王の心の変化、かと思えば唐突なその変化の否定によりさらにその変化を決定づけるというシナリオの巧みさ。どこまでいっても強さに際限がない!と素直に期待させてくれるところも魅力。所謂「これより強くなったらどうなるんだよ」という呆れがない。圧倒的な強さを見せ付けてくれてその強さの敵といきなり未熟な主人公達を鉢合わせることによってどうなるんだろう!?という緊迫感を読者に与えて目を話せない展開に見事に引き付けてくれる。ストーリー展開はやっぱり圧倒的!読者を見事に引き付けて、「これだけ面白ければ、定期に連載しなくても、とにかくどんな状況でも続けてくれさえすればいいや」と思わず危険な思考に思わされるほどに面白い!