まず、メロディーが美しい。そこにのせられる言葉も良い。
丹念に選ばれた日本語の美しい響き。安易に英語に流れないのが河口恭吾の良いところ。
素朴でやわらかい質感をだす歌唱も良い。
彼の声の響きは感傷的すぎると感じることもあるが、このアルバムでは少し抑制されていて、絶妙のバランスを保っている。
「夢の真ん中」で彼は、 サヨナラをくりかえして僕らは/さがしてたものを見失う
と歌う。ドキッとしてしまった。彼と同年代だから、なおさらかな。
じっくり味わって聴いていると、なんだか切なくなってくる。こころのすみっこがうずいてしまう。だけど、なんども繰り返し聴いてしまう。
そんなアルバム最近なかったな。
なんだか、秋が巡ってくるのが楽しみになってきた。