日本ハムファイターズ 稲葉選手の生い立ちから今までのことが書かれている。と言ってしまえばそれまでですが、それぞれの時代に野球があり、その野球のおかげで人との出会いがあったこと。その時、出会った人達から得た様々なアドバイスをもとに、更にプレーヤーとして経験を積み重ねたことなどが、稲葉さんらしい、温かい真面目な言葉で表現されています。全体的に人柄の良さがよく出ていて、それは本の中に出てくる家族関係、特に親子のあり方が稲葉さんの生き方や考え方を作っているのだと思います。
辛かった小学生の時の「いじめ」の経験を、「僕はいじめを克服なんかしていない」と、カッコをつけず正直に書かれていて好感がもてます。むしろ、その時の「いじめ」を冷静に分析していて、とても説得力があります。
良いことばかりでなく、実現しなかったメジャー挑戦の話など、挫折や失敗も包み隠さず載っているので、ただの成功話でないのが逆に良いと思いました。
読み終わると何だか心がホカホカする、そんな本でした。