まず、CGの出来が良かった。というか、CGキャラと感じさせないほど凄い。合成に違和感アリアリだったら、ドラマにも入り込めないだろうしね。ホントこの点は称賛に値する。
母親を事故で失ってからひきこもるようになった少年が悪ガキグループのイジメに遭い途多難を思わせるが...と、ありがちなストーリーかと思わせながら、次第に子供たちの人間ドラマへと変貌していくのがいい。「ヒノキオ」というロボットそのものが主役から、ある意味小道具へと変る。ちょっと水がかかっただけで煙が上がるロボットが海に飛び込んだり、子供が煙突に登るのを下で大騒ぎしている大人が誰も追わなかったりと、多少ユルい展開があったり、子供たちの描き方に、介護用ロボットが戦争の道具になると思ったり、オンラインゲームの伝説を信じたりと、なんかコドモコドモしている部分が気になる。多分、子供とその親誰に観てもらいたいと思って撮っていると思うのだけど、両方に目配りをしすぎた印象が残る。とはいえ、『大人が、子供に見せたい映画』という歪んだ視点ではあるけど、映画としては面白かった。
最初イジメをするが、やがて親友になるジュンを演じる多部未華子がスゴク良いし上手い。それにしても、ラストのトリックというか仕掛けには完全にやられましたよ。これもこの、多部未華子あってのこと。今後が楽しみです。