hideというアーティストのルーツであろう正統派ハードロックから、当時隆盛を極めていたインダストリアル、更にはカントリーやフラメンコ調と、
一見バラバラなようだが、彼の生まれついてのポップ体質と遊び心がそうさせるのか、それぞれの要素が違和感なく共存しているのが一聴してわかる。
1994年のリリース当時、この「HIDE YOUR FACE」というアルバムについてhideは、松本秀人少年の思い描く理想のおもちゃ箱か遊園地のようなものだと
表現していたが、まさにディズニカル。ファンタズマティック。いつまでも飽きずに聴いていたいと思わせる麻薬性、中毒性がある。
「音楽と人」誌においての対談がきっかけで交流を持ったCorneliusこと小山田圭吾の近年の活躍ぶりを見るにつけ、惜しい才能を無くしたと思う。
この後、よりポップ感を増した「PSYENCE」、日本国内向けに表現形態をデフォルメさせたhide with spread beaver名義での「Ja,Zoo」、
そしてProng、Killing Jokeのメンバーらと結成したZilchとしてのワールドワイドラヴな活動へとシフトしていくかに見えたが、周知の通り
hideは謎の事故死を遂げてしまう。
彼が21世紀の今も生きていたなら、Corneliusをも超えるポップイコンとして機能していたはずだ。