(2012年4月訂正)
ベースが古いキットであるものの、全体としては安定感のある良品。
既出のマラサイのキット+ガブスレイのフェダーインライフル+イエローのビーム波+新規の海ヘビヒートロッド(?)。残念ながら、ディスプレイスタンド用のジョイント追加部品はありません。
まず、左手には相変わらず開き手しかないので、ウミヘビやビームサーベルがきちんと保持できません。持たせるというより、乗せるみたいな感じになります・・・この辺はご愛敬。フェンダーインライフルは細い部分が多いので、破損しないよう取り扱い注意。
イエロー色のクリアーパーツのサーベルは、他キットでもあまりないので、嬉しいところ。
引き出し式関節を採用しているので、武器の両手構えなども一応、OK。
元キットのマラサイは2005年リリース。当時も開発の方が雑誌などで「HGUCグレードアップ第一弾と思って下さい!」と意気込んだ設計のキットで、パーツ割りや作りやすさ、ポリキャップ隠しの充実、頑張った作りの平手ありと、記念碑的な商品となっています。当時Zガンダム映画化で描かれた、肩のバインダーの折りたたみなども再現されています。特徴的なブレードアンテナ(※)および動力パイプは、軟質プラで塗装も出来ます(※それでも、アンテナの破損には注意を)。
キット自体は現代ですとやや古い設計だと感じられつつも、非常に優れた設計の商品であると思います。その点は間違いないでしょう。ジークジオンな機体です。
合わせ目も出来るだけ目立たないような工夫がされています。合わせ目消しの必要なパーツはどこもシンプルな丸めのラインなのでやりやすいと思います。一カ所だけ難があるとすれば、鼻ダクトのある顔パーツのど真ん中にガッツリ合わせ目アリ。新しめのザク系のキット(F2ザクや、B-3グフ)と違って、処理の必要がある部分です。
お手軽な定番工作である、足首のポリキャップの内側削りをするだけでも接地性が増し、立ちポーズもキマッてグッと良くなります。股関節も、干渉するモモの付け根側を削って可動範囲を広げる工作も、誰にでも出来る改修点です、是非やりましょう。
モノアイのクリアーパーツへ変更もしやすいかと。工作初心者はぜひ挑戦しましょう。モノアイ裏に、キラキラシールを貼るといいですよ!
このHGUC版は、ジオン系の機体らしくちょっとブサイク、みたいな感じで私は好きです。2012年5月リリースの「
MG マラサイ」の方だとよりUC画稿に合わせて、ちょいクセが少ない体型よりになってます。この辺は完全に好みでしょう。
元が良いキットなので、2度、3度作りたいキットです。
----------(以下、やや技巧派よりのネタ)---------------------------------------------
シールドの仮組みに注意です。肩アーマーとアーマー裏をバシッとはめ込んでしまうと、あとでバラす時にたいへん苦労します。仮組みの際は、マスキングテープをかませておいて、引き抜いて抜きやすいようにしておくといいでしょうネ。
関節パーツを仕込むスペース確保のためか、肩のつけ根位置が低めでややなで肩で、気になる点です。HGUCではよくあることですが。二重ボールジョイント等で、解決したい点です。
また、長い二の腕や間延びした肘関節を削るなどして短くしてやると、引きしまった密集感が出ると思います。
さて、オールドファンを裏切っている大きな点が2点。旧オリジナル画稿では、肩のスパイクの設置方向がザクのようにはなっていない点と、肩の構成は実際には球体の上に四角い肩パーツが被さった構成になっていますが、HGUCとMGは、この2点は再現されていません。超・こだわるオールドファンは、必須の改修点です(UC版の最新画稿を見る限り、プラモデルの仕様のほうがデフォルトになってしまっています・苦笑)。
さびしい装甲裏を埋めたりしてディテールアップもやりやすいキットかと思います。腰関節にボールジョイントを仕込んだら、猫背体型の凶悪なポーズがばっちり決まるようになりました。
手の入れ甲斐があるキットです。