おおざっぱに概要をお伝えしてしまうと、「吸血鬼 + 宗教戦争 + 軍隊」という作品です。
この作品が話題にあがるとき、必ず「その個性的な台詞回し」が取り上げられます。
「戦争/抗争」が大きなテーマになっていて、命を賭してまで闘う人たちだらけなので
セリフはやはり印象的です。またそういう人達はやはり色々逸脱して(しようとして)います。
だから個性的ではあるけれど、ある程度現実味のある台詞なのだろうと思います。
(戦争を引き起こすようなボス級の人達は完全に「クルってやがる」と思いますが。。)
闘いにあたり「信念」を持った人達は、悪役でもやはりカッコイイと思わせます。
カッコいい人達はカッコ良く死に、信念を持たぬカッコ悪い人達は無様に、
弱いモノ達は弱いなりに涙ぐましい抵抗を試みたりします。
でも容赦なく悲惨に踏みにじられていきます。しかしそこにカタルシスの芽もあります。
漫画なので(?)やられっぱなしでは済ませません。
個人的にはキャラクターも魅力的なのですが、宗教を交えた戦争ストーリーが面白いです。
これは漫画ですが、世の中では実際に信じるものの違いから「殺し合い」が行われている
わけで、人間の意志の力は凄まじいよな、などと思います。
争いの描写も銃器が火を吹きまくり、何回も絶体絶命に追い込まれます、燃えます。
複雑な対立構造は徐々にヒートアップ、最終的に「とんでもない」規模に拡大します。
ですがご安心を。これが実に綺麗にまとまっています。
(変なサイドストーリーや新キャラ乱立、やたら長いバトルなどありません。)
全10巻で連載は長期にわたった物ですが、完結した今なら一気読みできます。
血がいっぱい出るし悲惨な死に方もある、そういうのがダメな人にはおススメできませんが、
「吸血鬼ファンタジー + 戦争」なんかに惹かれる方は読んでみては如何でしょうか。