これはお薦め!
サイレント(1922年製作)だが演出と編集のテンポが良いので古さを感じさせない。
デンマークの製作者がスウェーデンで作った作品だが随所に来るべき次の大戦と勃興するナチズムの影が見え隠れする。
かと言って妙に暗くはならず時折ユーモラスな描写もあって、ある意味後の作品より洒落ていると言えるだろう。
演出的には序盤は若干スローモーながらも中盤以降は昨今のタルイ芝居の国産TVドラマよりよほどスピーディな展開である。
内容が中世の魔女及び魔女狩についてなので万人向けとは言えないがホラーやオカルト映画に興味のある人には必見だろう。
また今の目で観ても特殊メイク(当時はこんな言葉すら無かったろう)セット(美術)と照明のクオリティは非常に高く、この時代のスウェーデン映画界の技術水準が如何に優れていたかがわかる。
サパトや異端審問のシークエンスには後に作られた作品に多大な影響を与えたと思われるシーンが多数ありマニアなら…ん!? あの映画は元ネタはこれだったのか?!
と、ニンマリするシーンも多い。
ちなみにケース裏の解説には68年以降に公開された短縮版の方が話題を呼んだと記されているが、もしかして七十年代のオカルト映画ブームってのはこの作品の再公開がきっかけだったのだろうか?
そう言えばキャリーもオーメンも悪魔&魔女についての映画でしたな…。