リンダ・ロンシュタッドのGreatest Hitsと同 Volume 2は、もともとはLPで1枚ずつ順番に出たもので、CDでもこれまでは別々になっていました。そんな2枚の全曲がそのままの順番で、リマスターされて1枚に収まりました。最初に出たほうのGreatest HitsにはVolume Numberは付されていなかったのですが、このCDではそれをVol.1としています。ジャケットデザインはこの2枚のものを踏襲していながらも、先の2枚とはうまく変えられていて、製作者のていねいさを感じます。
本CDの前半(Vol.1)の12曲は初期の曲群で、ゆるい感じの演奏と歌い方が多いのですが、リンダの声に力強さがひめられていて、感傷的な曲でも心の強さを感じます。後半(Vol.2)の11曲は、中期の、よりポップス的なつくりの曲が多くなっています。
1枚ものベストとして選曲のバランスで考えると、Vol.2部分の曲群よりもさらに後の時期までカバーしているCD「The Very Best of Linda Ronstadt」(とくに日本盤の構成のほう)に分があることは認めざるを得ません。けれども、こちらのベスト盤も、初期のカントリータッチの素朴な曲が多く選曲されていて、すがすがしく響きわたります。