GTAシリーズ最新作がまさかのDSに登場。いまさらトップビューなんて、2Dなんてと、実際に遊んでみるまでは若干の懸念がありましたが、まったくの杞憂に終わりました。建物や車など実際は2Dではなく3Dですし、グラフィックは街の細部まで描きこまれていて、臨場感を盛り上げるリアルな効果音とあいまって、街が生きている感じというのが伝わってきます。プレイし始めてすぐに、ああこれは間違いなくGTAだなと感じました。
マイク、タッチペンの使い方も「なるほど、こういうところで使うか」と、そのセンスには感心させられました。まあ、タッチアクションのゲーム性自体は大したことないんですけどね。DS市場が成熟していくにつれて、マイクやタッチペンの存在感が徐々に薄まりつつある中、「DSが本来持っていたはずの機能をできるかぎり有効活用してみました」という姿勢が見えるのが好印象です。個人的には、DS初期に初めてDSのゲームに触れた時のような新鮮さを覚えました。
唯一のネックは北米版ということで、ストーリーはもちろんメニューなども全て英語ということですが、現在有志による翻訳がすすんでおり、とくに問題はないでしょう。思わず吹き出しそうになるブラックユーモアも健在です。ストーリーは二の次にしてゲームを進めるだけならば、簡単な英語の指示が分かれば問題ないです。
メインミッションのほか、今作もサイドミッションが豊富に用意されており、内容的には盛り沢山と言っていいと思います。マルチプレイもありますが、Wi-Fiでは対戦できません。これは実現されていたらかなり面白そうだったので、とても残念です。
DSなのでグラフィック的にはそれほどでもないですが、過激な表現はやはりあります。内容的にも犯罪行為を扱ってますから、任天堂ハードということもあり、おそらく日本では出せないんじゃないかと思います。仮に出せてもいつになるか分かりませんし、例によって内容にもかなり規制がかかるでしょうから、それなら今海外版を買うという選択肢もアリなんじゃないでしょうか。
海外メディアでは10点評価だと軒並み10か9の高評価でしたが、その評価も納得の出来です。DSと侮るなかれ、気合いの入った作り込みで、Rockstarならではのセンスの高さとサービス精神を感じさせてくれた1本でした。