War(「普通じゃない」に提供)とDeuce(「Xファイル」に提供)を経て1998年10月1日にリリースされた4枚目のアルバムです。
当時このアルバムには仰天させられました。トレード・マークであったハッピーな感じが全く感じられない、軽快なポップスから距離を置いたヒップ・ホップ〜オルタナの影響が強い音楽でしたから。ニーナの声にはこれまでになく歪んだエフェクトがかけられ、バックにループが使用され、音楽はシンプル・硬質・無機的な色に統一されています。レコーディングが6月から約2カ月と短いことから、日本語ライナーで指摘された通り、音についての明確なイメージがあったと思われます。この大きな変化の理由は、公式にはコメントされたことはないと思いますが、やはり北欧の生活からツアー三昧の生活という環境の変化(その後の活動休止を思えば好まざる変化でしょう)によるものと解釈するのが自然と思います。当時のTV出演時の演奏を見ましたが(ジュールズ・ホランドの"Later")メンバーは誰もにこやかにしていなかったのが印象的でした。
しかし、それでもなおメロディは際立って美しく、まったく飽きないアルバムと思います。強いて言えば遅めの曲が多くメリハリが乏しいのが欠点でしょうか。
なお、このアルバムはスウェーデンでは初登場一位(これ以降スウェーデンでは全アルバムが1位を獲得)、UKチャートでも8位(UKでの本作が最高位)、世界でも300万枚売りあげています。タイトルはツアー中にバンドのメンバーが好んでプレイしたPlayStationのゲームにちなんで名づけられ、My Favorite Gameでもこのゲームのオトが使われているそうです(どれのことか僕には分かりませんが)。
Gran Turismo OverdriveというタイトルでのリミックスされたEPが出ているようで、興味があるのですが、なかなか手に入りません・・・。