2枚組でこの価格かと思いますが、録音時間はCD1枚分と大きな差はないです。
さて、タイトルは『溺死の美』とでもいうのでしょうか。サウンドも音の美しさを追求した、叙情的なものが多くなっています(メタルなサウンドやRobert Fripp風のギター・リフもある)。本作の特徴は、ジャズ・ミュージシャンを多く起用していることです。Steven Wilsonはあるインタビューに答えて、ジャズの要素を取り入れたかったと言っています。King Crimsonのアルバム“Lizard”を意識したようです。確かに、ディスク1の4曲目などは、ジャズのフレーズがたくさんあるうえに、メロトロンの音まで入って、Lizardをほうふつとさせます。でも、ジャズロックとかフュージョンとかいうものではありません。あくまで要素の一つです。インストゥルメンタルが多く、抽象的・実験的な曲は正直言って退屈ですが、私はけっこう気に入っています。プログレ好きなら聞いてみる価値はあると思います。
(追記)
聞くほどに味が出てくるアルバムです。Porcuipine Treeを含めても、かなりできのいアルバムではないかと思います。本当に美しいロック。