デスティニーズ・チャイルドに憧れて業界入りしたというティーンネイジャーの新人シンガー。初めはデビューするのかどうかなどという情報が入ることもなく、いきなりビルボード連続1位という記録を見せ付けられての初印象なので、何処か2年前のアシャンティの衝撃的なデビューを彷彿とさせる(声的にはどちらか言えば故アリーヤだが)。
そのヒットの仕掛け人はUSHERのYEAH!で12週間の全米1位を放ったリル・ジョン。個人的には彼の叫び声は苦手なのだが、クランクナンバーを手がけさせたら右に出る者はいない。リズムはR&BやHIP HOPだが、シンセの音やドラムの音はクラブ的なサウンドなので、ブラックミュージックとしての民族的な色よりもむしろアーバンな最先端音楽という印象。
だが、アルバムの中でリル・ジョンが手がけた曲はその先行曲のみで、残りは色々な作家が手がけているが、その中でも最多なのがJAZZE PHA。そこまで知名度があるプロデューサーではないが、意外なところでビッグネームのアルバムに参加しているのだ。トニ・ブラクストンのTHE HEATというアルバムでもBABYFACEと共作していたり、それくらいのレベルのアーティストには結構関わっている。ご自分のCDの中からクレジットを探してみるのも案外面白いかもしれない(なので他の提供されたアーティストの提示は控えることにする)。
他にはRケリーやミッシー・エリオット、さらにはアンドレ・ハリス&ヴィダル・ディヴィスも参加しているが、アンドレ&ヴィダルは不似合いなギャングスタ系の音で攻めてくる。やはり色々と聴いているとJAZZE PHAが一番良い仕事をしているように思える。リル・ジョンの提供したGOODIESのJAZZE PHAが構築し直したREMIXも収録されているので原曲て比べてみてほしい。