ソウルミュージック好きにお勧めの、Aloe Blaccのセカンドアルバム”Good Things”。 まるで初期のBill Withersのような、素朴で温かみのある、クラシカルなソウルを堪能出来る。 元々、Aloe Blaccは器用に様々なスタイルの音楽を制作するアーティストで、前作”Shine Through”ではデジタルを利用した、ヒップホップ、ラテン、R&Bといった要素を組み合わせたような、とても実験的な楽曲が多かった。 その為、今作でここまで愚直にソウルを歌っているアルバムが制作された事にまず驚いたし、Aloe Blaccが実に多様性に満ちた面白いアーティストなのだなと思った。
実際、音源の内容に関して言えば、これがまた素晴らしい。 70年代初期のソウルミュージックのようなメッセージ性の70年代初期のソウルミュージックのようなメッセージ性の強い楽曲が多く、現実に目を向けて様々な問題に切り込んでいく厳しさと、それを包み込むような愛に満ちた歌で溢れている。 またアルバムの構成も、サウンド面においても、非常にドラマチックでかつ心に残るような力強さというものも感じる。
アルバムの一曲目の、失業や貧困に対して歌う”I Need A Dollar”。 僕はこの曲を聴いた瞬間、このアルバムとAloe blaccの音楽が持つ世界観にに惹き込まれた。 それから、流れてくるどの曲も魅力的なもので、アルバムのハイライトとも言えるThe Velvet Underground & Nicoのカバー”Femme Fatal”や、ファンク色の強い”Hey Brother”、そして幸福について歌う”Good Things”や”You Make Me Smile”など、素晴らしい歌と楽曲で溢れている。
僕はこのアルバムで初めてAloe Blaccをの事を知ったのだが、すぐに彼の事、そして彼の音楽が好きになった。 2010年の一番の収穫だったと言ってもいい。