そんなブルースになおも未練を残すキャニーだが、彼の心はすっかり離れていた。失意と怒りの日々を送るキャニーは過去を振り返る。母親と子どもたちを捨てて出ていった父親。恋人と暮らすレズビアンの母親。そこから、キャニーの自分探しの旅が始まる。摂食障害センターの医師や、取材で親しくなった有名人や、友だちや家族との交流を通して、キャニーは新たな人生に向かって歩きだしていく。
ヒロインのキャニーは、本人の言葉を借りれば、マーサズヴィニャードの海のような深いグリーンの瞳を持つ、孤独で愛に飢えた28歳。アリー・マクビールとブリジット・ジョーンズを足したくらいの…体重がある。ひねったユーモアと柔らかな心であれやこれやの問題に立ち向かう姿には、誰もが共感を覚えるだろう。
題名や表紙から受ける印象に反して、本書は愛すべき女性キャニーの成長物語だ。キャニーの語り口はウィットに富んでおり、華やかな芸能界の様子や、ポップ・カルチャーもちりばめられたぜいたくなエンターテイメントに仕上がっている。(小泉真理子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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過去の愛にしがみつこうとする主人公、そのくせいつも強気に出てしまう彼女。思い切り傷ついた挙句「愛なんて足元から引っ張られる絨毯のようなもの」とか言って「愛する」行為に恐怖を覚えたりする。そして、徐々に感じ、現れはじめる新しい愛と本物の愛。私は、子供のようだが「必ずこの世の中には本気で自分を愛してくれて、自分が本気で愛することができる人間が一人は存在する」と信じている。人を愛するには自分を愛することができなければ無理だ。自分を自分として受け入れる、という意味での「自己愛」。彼女は物語の中で子供のころからのトラウマを乗り越え、そして「自己愛」を再度見つけてゆく・・。
彼女の身に起こるさまざまな出来事を通して、彼女は新しい自分なりの道を開いていく。最終的な彼女の選択に涙しないわけにはいかなかった・・・。かなりドラマチックだ!!!!!
彼女のその会話からは、彼女の女性としての、一人の人間としての豊かな才能とチャーミングな部分が存分に見てとれる。「そうそう、この切り替えしの会話方法・・・まるで海外の連続ドラマものを見ているようだぁ・・・私もこんな回転の速い頭がほし~!!」などと思ってしまう。
精神世界という意味で、内容のかなり濃い本だが、USものならではの「音速回転会話」を通して、彼ら独自のユーモアの盛り込み方なども結構参考になるだろう。日本人からしたら「?」というような切り替えし方なのだ。この会話方法をクリアしたら、某海外ドラマの「アリー」やブリジット・ジョーンズちゃんよりももっと素敵な恋愛ができるかもしれない。今何かに傷ついている女性(失恋とか)、愛されたい~もしくは愛したい~と思っている方には心を込めてこの本をおすすめしたい。私は読み終わってすぐに親友に「購入すべし」とメールした!
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