77年発表、バークレイ・ジェイムス・ハーヴェストの通算11作目。
ジャケット、コーラス、演奏、楽曲。
どれを取っても“美しい”としか表現のしようのない。
本作はまさにそんなアルバムです。
まず1曲目の「ヒム」を聴いた時点で、期待感は絶頂に達します。
アコースティック・ギターの分厚くきらびやかなイントロに、
やさしいメロディ。徐々に盛り上がっていく展開。
そして、非の打ちどころのない完璧なコーラス・ワーク‥‥。
続く2曲目の「ラヴ・イズ・ライク・ア・ヴァイオリン」を聴けば、
本作が冒頭の「ヒム」だけのアルバムでないことにも気付きます。
それらに代表されるように穏やかな楽曲が目を引く一方で、
「フレンド・オブ・マイン」や「ハード・ハーテッド・ウーマン」など
彼ららしいメロディアスなギター・ワークが光るロック・ナンバーもバランスよく収録されています。
また、今回忘れてはいけないのがジャケット・アートです。
紙ジャケはE式シングルジャケットの特殊仕様。
ジャケット表の真ん中部分が繰り抜かれており、
その部分から内袋の梟の絵が見える仕組みになっています。
森の中で演奏しているかのような裏ジャケもキマッてます。
音源は2003年リマスター。
ボーナス・トラックとして本作収録曲のシングル・バージョンなどが収録されていますが、
「メディスン・マン」などを聴くと、本作で見せたのとはまた違った一面が見られます。
作品のジャンルとしてはプログレに分類されると思います。
タイプ的にはイエスやクリムゾンのように手数で勝負するのではなく、
ピンク・フロイドのような幻想的で、“間”を聴かせるようなタイプです。
親しみやすいポップさも持ち合わせているので、ELOが好きな方にもお薦めです。