英語を教えてくれている人がパーカーの文体は話し言葉に近くて読みやすいと言ったので、取りあえず古本屋で訳本も原書もその場で手に入れられたのがたまたまこれだったというだけの理由で読んだ一冊。本書はスペンサーシリーズの第2作目であり、スペンサーのガールフレンドの初登場する回だったと後で知りました。
内容的には、大したひねりもなく、深みもない。主題も時代遅れだと言えなくもない。が、逆に、70年代のファッションや流行がぎっしり詰まっていて、好きな人にはたまらないと思う。また、初期の作品ながら、著者独特のすっきりした文体がすでに光っていて、話す速度で読める感じ。
日本語訳は決して悪くはないけれど、ファッション用語やお酒の名前など(これ以外には辞書が必要になる場面はそんなに多くない)が、ほとんどそのままカタカナで書かれているような印象があり、もとが平易な文章なうえ、ストーリーも込み入ってないので、分からない単語は読み飛ばす感じで、ある程度英語が読める人にはぜひ原書で読んで欲しい。