ツトム・ヤマシタ『GO』プロジェクト第2弾作品。第1作のテーマは
「宇宙」でスペイシーな世界だった。この2作目のテーマは「愛」。
ソウル、ファンク、カリプソ等の要素を取り入れ、1作目とは異なる雰囲気の作風である。
ゲストヴォーカルにジェス・ローデンとリンダ・ルイスが参加。
アル・ディメオラ、クラウス・シュルツ、マイケル・シュリーヴは続けての参加。
新顔はピーター・ロビンソン(Key)、ドニーハーヴェイ(B)、ポール・ジャクソン(B)、
ブラザー・ジェームス(G)。 オーケストラ・アレンジはポール・バックマスター。
プロデュースは、アル・ディ・メオラのソロやジューダス・プリーストの「 Stained Class 」
等を手がけたデニス・マッケイが務めた。
ピーター・ロビンソンは、元クオターマスで名うてのセッションマン。井上陽水の「氷の世界」
に参加し、S.WONDERぽいシンセを弾いていた。ドニーハーヴェイは、Automatic Manにいたようなので、
マイケル・シュリーヴ人脈だろう。ブラザー・ジェームスのみ無名で来歴不明。歌詞は、国際市場を
意識してか、マイケル・クオターメインという人が作詞しているのだが、この人もどういう人かわかりません。
ジャケ写を見ると何か飛んでる目をしています。
基本的にはトリプルキーボードのハイテク・フュージョンともいうべきサウンドだが、
冒頭とエンドには、シュルツ+ヤマシタの宇宙的なシンセが入り、前作との関連性を示唆する。
「4.Mysteries Of Love」と「6.Beauty」の抒情的な2曲の極上バラードは、どこか日本的な響きがあり、
素晴らしい。ジャケット・デザインは国内LPでは、男女の裸体写真が入ったセンスはいまいちの
ものであったが、海外アリスタ盤は、今のCDと同じ日本的なものに差し替えられている。
タイトルを月で表す等、これはこれで悪くないデザインだ。
馬鹿でかい音で聴くと、ステレオでも携帯プレイヤーでも快感である。
時折顔を出す馬鹿テクパーカッションのフレーズが、 ツトム・ヤマシタが元々、クラシックの
分野で天才パーカッショニストであったことを思い起こさせる。
『GO』が日本人によるロックのNO.1なら、これはNO.2といってもおかしくない作品。
間違いなく名作でしょう!!!!!