3年ぶりの5thフルアルバム(11曲収録)。前作「transit」で頂点を極めたと思われた「大人のためのギターポップ」。それは、練りこまれた、味わい深いメロディーと軽やかで華やかなサウンドで聴く者を魅了した。今作でも、その本質は変わっていない。「やっぱポップスっていいな〜」と素直に思えるナンバーの数々、聴いてると思わず口元がほころんでくる感じ。藤島さんのボーカルは、艶やかさとセツナさとわずかな苦味を湛えている。実にチャーミング…。海外での活動が増えたためか、英語詞の曲も何曲かあるけど、それも適度でいいバランス。そして、彼らレベルのワザがあれば、圧倒的なトータリティと完成度の作品に仕上げることはさほど難しくなかったはずなのに、何曲かではエレクトロニックなリズム、ビートを導入して、さらなる進化をさえ模索している。まさに、これが大人の余裕なのかもしれない。歌詞カードに散りばめられたたくさんの写真。そこに写し出されたリラックスして楽しそうなツアーの光景もなんだかすごくいい空気。