最初のLed Zeppelinの「Immigrant Song」からして、トレント節が炸裂。
最近ではU2のトリビュートアルバムで、Zoo Stationをカヴァーしていたが、
そちらはどちらかと言うとNINの”静の側面”が打ち出されたカヴァーだった。
こちらはNINの”動の側面”が打ち出された出来と言えると思う。ひたすらノイジーでアグレッシブでテンションが上がる。
最近の静かな雰囲気の曲も独特の趣があっていいが、久々にアグレッシブなトレントの曲を聴けたのは普通に嬉しい。
Disc1の#9 A Thousand Detailsや、Disc2の#3 An Itchもなかなかノイジーでカッコいい。
いくら円熟しても、こういう曲をまだ作ろうと思えば作れてしまうのが、トレントの凄いところ。
もちろん他のインストゥルメンタルも素晴らしい。ピアノや弦楽器、ガムランによるメロディーが凍てついた雰囲気を醸し出し、
アティカスのアンビエントなギターや、Swarmatron(最近のトレントのお気に入りと思われる)の音が、それに絶妙に絡む。
氷と雪の国スウェーデンを舞台としたサスペンスに、非常に合致した音楽だと思う。
前作のSocial Networkより、さらに陰湿かつ深淵。サントラとしても、純粋な音楽としても非常に完成度が高い。
ぜひCDでステレオで聞いてもらいたい。
ちなみに、今回の映画の主題歌である「Immigrant Song」と「Is Your Love Strong Enough?」は、
どちらもフィンチャー監督による選曲らしい。(Karen Oの起用もフィンチャーの推薦だそうな)
やはり、いくら音楽家の技量が優れていようと、監督のヴィジョンやセンスと合っていなければ意味が無い。
スピルバーグにはジョン・ウィリアムズ。ティム・バートンにはダニー・エルフマン……といったように、
フィンチャーとトレント&アティカスも、映画界の黄金コンビとなりそうな予感がする。