The Girl Who Kicked the Hornets’ Nestは、作者Stieg Larssonが死去したので、最後のThe Girlシリーズとなってしまった。
前作で父に頭を打たれて生き埋めにされたが自力ではい出して反撃したLisbeth Salanderは、Blomkvistに瀕死の状態で発見された。当直していた救急部門の医師に奇跡的に命を救われたが、病院で逮捕された状態である。その近くの病室には彼女の命を狙う父も入院している。スキャンダルが表に出ることを恐れる諜報機関Sapo(CIAのような組織)の極秘グループThe Sectionは、全力でSalanderと彼女を助けようとするBlomkvistを抹殺しようと試みる。The Sectionの影響力はSapoや警察の上部に浸透しているが、その機関内にも正義を貫こうとする人々が存在し、善と悪の戦いの様相を呈してくる。特に今回の作品ではフェミニストのLarssonらしく、強い女性たちが活躍する。
Salanderのアクションが少ないことやBlomkvistとSalanderの関係に不満を覚えるかもしれないが、今回の作品でSalanderに関する陰謀は解決する。Larssonはシリーズを続けるつもりだったらしく4作と5作めのプロットが発見されているので、2人の仲はもっと深まったのではないかと思う。
個人的には2作めのPlayed with Fireが最高で、次が1作目。本作品は前作2つの輝きに欠ける不満があるが、他の作家の作品に比べれば格段に優れているので星5つとした。