本作、「STEINS;GATE 変移空間のオクテット」は「STEINS;GATE」というXbox 360で発売され、
その後様々な機種に移植された人気作品のEDの後日談を描くファンディスクという、ゲームを趣味とする人間ならば良く聞く種類のゲームである。
しかし、その実態はかつて発売されていたホビーパソコンのゲームを細部に至るまで完全再現したゲームである。
まず、パッケージからして最近は見る事の無くなったプラスチック製の昔のゲームがよく使っていた大柄なケースである。
ゲームディスクもフロッピーディスクを模したケースに入れられ、その他の説明書などの装丁も古いゲームを想起させる。
そのゲーム内容も、グラフィック(デジタル8色や2色のLine描画)や音楽の音源(いわゆるFM音源やPSG音源、ビープ音源など)は
PC-8801を筆頭に様々な昔懐かしいホビーパソコン(マイコンとも)を徹底的に再現。
ゲームシステムについても英単語を組み合わせて行動を制御する、選択肢式が普及する以前のかつて主流だったすこぶる不親切かつ不便なシステム。
また、ゲームシナリオには詳しく言及しないが、「STEINS;GATE」だけでなく、「CHAOS;HEAD」をプレイする事を前提とした仕掛けがあるなど、
「STEINS;GATE」のファンディスクではなく、科学アドベンチャーシリーズのファンディスクであると言える。
これらのこのゲームを構成する要素は、このゲームのターゲットが以下の様な人間である事を意味する。
かつて、ホビーパソコンで実際にゲームをプレイしたか、もしくはそれを望んだものの果たせなかった、30代以上の科学アドベンチャーシリーズファン。
または、オールドゲーム愛好家な科学アドベンチャーシリーズファン。
上記のターゲットに属さない人物はこのゲームをプレイしていても、はっきり言ってそのゲームシステムの不親切さと不便さ、ゲーム音源の古くささ、
ゲーム内容の少なさ、グラフィックスのチープさ、どれもストレスにしかならず、値段も考慮してあまりおすすめする事はできない。
しかし、上記のターゲットに合致する人物であればこのゲームは素晴らしくノスタルジーを想起させるものであり、評価はまるで違ってくる。文句なしにおすすめである。
故に、評価は二極化せざるを得なくなるので星1つと星5つの間をとって星3つとする。