Chronicles of Ancient Darkness の最終巻である.これで終りなのだから,ハッピーエンドに決まっている,と舐めてかかると,ひどい目にあう.怖ろしいより,こわいのだ.最後に残った最強の soul-eater Eostra は開巻より前から疫病を流行させている.彼女はこの物語の最初の巻とは逆に世界の南の果ての山に Torak と Wolf を導く.Torak の使い魔の烏Rip と Rekは同行するが,Rennは戦いの最後の場面に辛うじて間に合う.最初の巻に出てきた Walker と呼ばれる老人は,Eostra と最後を共にした Torak の Wolf による復活 を助ける.この場面は狼語で述べられるので,難解だ.全42章で Eostra が死ぬのが39章.ここでやっと怖さが消え,あと Torak の復活後のリハビリと Renn の部族への帰還,Torak の未知への旅立ちの直前の Renn の押しかけによる夫婦の成立,で3年間の年代記は終わる.強いが内向的な Torak と自身も魔法使いで気の強い Renn と忠実な Wolf とその家族とRip と Rekの一団,このあとの冒険が見られないのが淋しい.しかし全6巻としてみると,これはやはり偉大な叙事詩と呼ぶに値するだろう.強く推薦.