読むと、主人公ジェイディのクロークルームで繰り広げられる不思議な世界の片隅に、私も息を殺して潜んでいる様な感覚に捕らわれました。知能は普通なのに、蜘蛛と隙間を恐れる現実の認識が歪んだジェイディ。ジェイデイの闇に包まれた謎を焦らずに紐解いていくトリイ。オカルトの存在を考慮する自分を常識が邪魔したり、結局トリイはジェイディの背景に何があったかは見抜けなかった、という所が本当に現実的。そしてジェイディの家から証拠は発見されなかたが、数年後に幼児に猥褻行為を働いて捕まった父親。もしジェイディがあのまま両親の元で育っていたら…と考えると、身の気がよだちます。主人公のジェイディが凄く魅力的に描かれていると思います。