難易度:中級〜上級
ジャンル:現代ピアノ作曲家の編曲集
5線譜・タブ併記
左手運指番号つき
ジョージウィンストンと言えば、知るひとぞしるピアノ作曲家だと思います。特に、30代以上の方なら音楽に疎い方でも知っている曲が一つあるはずです。20年ほど前、フジテレビの夜天気予報スポットで使用されたlonging loveは聴けば思い出す方も多いでしょう。残念ながらあの名曲はこの楽譜には入っていませんが、ジョージ特有の哀愁の帯びた美しいピアノ曲がこの楽譜にはギター譜として収録されています。全10曲。
ピアノ譜からのギター編曲という事なので、私はあまり期待はしていませんでした。しかし、楽譜を購入し眺めてみるとその完成度は相当なものです。数少ない独奏楽器、それも伴奏、和音も同時に奏でられる楽器こそがピアノとギターがその代表格な訳ですが、同時発音数はピアノが10に対して、ギターは6が限界ですので、その制約上、ジョージのダイナミズム全てをギターに変換するのは無理なのは承知ですが、編曲系のギター譜の中でもかなり渾身の出来栄えで、ギターの特性を良く生かしています。ミドルポジションを多用した編曲。アルペジオ系の美しい構成。単音でなく、重音をなるべく苦心して採用。各曲の規模も相当なものです。
現代作曲家らしい特徴的な構成です。アンドリューヨークやウインダムヒルレーベルのギタリストのような、瑞々しい感じや先鋭的な作曲技法を譜面から感じ取る事ができます。
longing loveが含まれていないのは非常に残念ですが、円高も手伝い、1000円以下でこのクオリティーの楽譜を購入できるのは非常に魅力的です。