1989年のソ連崩壊に伴い、ウォーラーステインの地政学・知性文化に対する考え方について著したエッセイを一冊にまとめた本書は、80年代から90年代にかけてのウォーラーステインの概念である「反システム運動」「地政学上の正当性を訴えるためのイデオロギー(地政文化)」についてどのような考え方をしているのかがわかる内容となっている。
特に読み解くのが難しい点としては、後半の文化・文明論の点である。
この点に関しては、他の著作で触れられていることが少ない印象があるため、これが彼の理論体系上どのような意味を持つのかいまいちよくつかめない。
精読して、批判すべき点なのであろうか。