…前作「生命の楔」と同じ舞台で、ストーリーに関連性があると言うのにこのような表題にしたのは
本作がいわば「生命の楔バージョン1.2」程度の出来に留まっているからです。
宣伝文句にもあるユーザーインタフェース・プレイアビリティの改善点等は、現在殆どのダンジョンRPGで
「最初から搭載されていて当然」レベルのもの。殊更に高く評価すべきことでもありません。
Bボタン押しっぱなしの高速移動にしても対応しているのは前進のみ。LRのカニ歩きと後退は通常速度のままです。
バトルログの「FASTモード」にしろ、エフェクトの有無はゲーム内でも変更可能なコンフィグに割り振って
あとは任意のボタン押しっぱなしで高速ログ送り可能にすれば良かっただけの話ではないでしょうか。
代わりに前作に存在していた通常攻撃のオートが消滅。当然コマンドリピートもありません。
ソフトリセットすらなし。レベルアップの際に上昇しにくいステータスの吟味にいちいち電源を切る始末。
顔グラフィックをオフにするとその欄がただ空白になるだけです。職業アイコンぐらい用意できなかったものでしょうか?
ダンジョンについては序盤は長い長いチュートリアル。そしてNPCが説明役。
前作を体験しているとリアルタイムトラップにしてもほとんどが既視感あり。
「ひたすら遠回りさせられてトラップをかわして最後に近道を開けて次の階へ」を延々と繰り返す作業です。
Wizというよりむしろフォロワーの「世界樹の迷宮」に近い構造ですね。エレベーターの方式とかも。
戦闘のバランスについては、人によって好みの差もあるかと思いますが
各職業のスキルを利用させるためにわざとエンカウント率を高めに設定したり
戦闘から逃げづらく、敵を倒しづらく調整している印象が否めません。
また、敵は最大3組10数体が全て前衛扱いなのでこちらの前衛3人が通常攻撃でタコ殴りにされます。
律儀に後ろに縦列を作って一人ずつ前に繰り出してきては殴って帰るのでしょうか?
前作から変更されていないので開発スタッフはこのシステムによほど自信があるのでしょう。
最初に書いた通り、ダンジョンRPGにさほど抵抗感がなく、遊ぶ暇があり、
尚且つ前作を知らないのであれば話の種に購入してみてもいいのではないでしょうか?
…ただしこれを遊んで「これがWizardryなんだ」と思い込むのだけは禁物ですが。
私はなまじ前作をシナリオクリア、及びそれ以降までプレイ済みなだけにもやもやした気分です。