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Gender Trouble: Feminism and the Subversion of Identity (Routledge Classics)
 
 

Gender Trouble: Feminism and the Subversion of Identity (Routledge Classics) [ペーパーバック]

Judith Butler
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商品の説明

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本書は『Gender Trouble』の日本語版である。数あるジェンダー学(性差学)関連書の中で最も社会に影響を与えた1冊であり、かつ最も著名なのが本書。著者のジュディス・バトラーは、自身が生んだこの分野での草分け的議論に対して寄せられた批判的反響について説明している。にもかかわらず、フェミニストの古典にまでなった持論について、著者は見直したい気持ちを抑えつけた。
性意識と生物学的な性の不一致に苦しみながらも前向きに生きていたり、生きようとしていたりする人たちがまっとうな生活を送れるために、もしくは送れる可能性を高めるために本書を世に送り出すことにした、とバトラーは言う。
本書は、フランスフェミニズムの範囲の狭さやその基礎となった人類学のあり方を批判するだけでなく、これまでのジェンダー学に関するパロディーを用い、性差の決定に関する遺伝学的研究に文化的偏見が見られることや、性の形成を自然に起因させることに関して、重要な見解を示している。
ジェンダー学の入門書であり、大学のカフェで読むには刺激的な1冊である。(レジーナ・マーラー) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

メタローグ

本書でバトラーは、確固たる「女」という主体の存在に疑問を投げかける。フーコーに倣えば、権力の法システムはまず主体を生産し、のちにそれを表象するものだからである。「法のまえ」に「女」という主体が存在しない、解放されるべき「女」というカテゴリーすらが法の効果にすぎないという指摘は、フェミニズムにとって敗北だろうか。そうではない。問題はむしろ権力の法システムにうつされるからだ。そしてジェンダーを産出するこの法こそが、さらに起源としてのセクシュアリティやセックスをうみだすことがあきらかになるからだ。難解なバトラーの思想や文体が、噛み砕かれた翻訳も素晴らしい。(千田有紀)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • ペーパーバック: 272ページ
  • 出版社: Routledge; 1版 (2006/5/1)
  • 言語 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 0415389550
  • ISBN-13: 978-0415389556
  • 発売日: 2006/5/1
  • 商品の寸法: 19.9 x 12.9 x 1.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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40 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 様々であることを許容する世の中に, 2006/2/5
 長女は、特にすすめたわけでもないのに、数あるキャラクターの中からウルトラマンを選び取り、ついにはつなぎのスーツを愛用するまでになりました。本当にいろいろな子どもがいます。そして大人がいます。

 ジェンダーという言葉は、それ自体が一つの主張を持っているとも考えられます。そのため人によっては使う(あるいは使われる)のを嫌ったり、ためらったりするのかもしれません。個人の意思に反して性役割を押しつけられているという1つの主張を感じ取るのかもしれません。しかし現実にそのような押しつけ=不条理は確固として存在します。実に多岐にわたり。

 特定の人たちだけでなく、およそ全ての人が「個性」や「自分らしさ」ということを、もう一度さらに深く考えるきっかけとなる書だと思います。
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40 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 バトラー:最初の一歩, 2002/11/3
まずは、紹介されているバトラー自身の言葉、「性意識と生物学的な性の不一致に苦しみながらも前向きに生きていたり、生きようとしていたりする人たちがまっとうな生活を送れるために、もしくは送れる可能性を高めるために本書を世に送り出すことにした」に素直に耳を傾けたい。バトラーは、相変わらず「素直ではない書き手」とか、「構築主義の代表(?)」といったイメージを持たれたりするのかもしれないが、この本を読めば、別にそうでもない、むしろある意味で率直過ぎる書き手だという点で共感できるかも知れない。「フェミニズム」と聞くとそれだけで構えてしまったり、反感を覚えてしまったりする人が現在いるとして、そういう人が案外、自分とバトラーとは何らかの「不一致の苦痛」を生きてい限りにおいて(まったくそういった苦痛に無関係な者がいるのだろうか)、「互いに対立する位置」にはいないということに気付くかもしれない。バトラーはきっと、とても頑固でかつ爽やかなのだ。主著の「Bodies that Matter」まで読もうという人なら必読だろう。
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38 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 論争的な「性」, 2004/9/5
傑作である。本書は非常に学術的な内容を多く含む論文であるが、一般読者にも広く受容された。「ジェンダー」が論争的な概念であるということをここまで徹底的に突き詰めて考えて、一つのまとまりのある論文に完成させた論者はそれまでいなかった。

バトラーはフーコー、デリダ、ラカン、レヴィ=ストロースなどのポスト/構造主義派の論者の言説を批判的に受け継ぎながら、「ジェンダー」の社会的構築という問題について訴える。その中から生まれた「エイジェンシー」「パフォーマティヴィティ」などは、まさしく実存主義と構造主義の間の脱構築を試みる刺激的な概念である。

本書は「女」の基盤的実在を無に解消したという理由で多くのフェミニストから激しい批判に晒されることになる。だが、その極めて理論的な文章の奥底には、彼女の「政治」的な問題意識が常に強く存在する。1990年代に爆発的な勢いを持つことになったクィア理論などは、その政治的問題意識を本書の中に注意深く読み込むことから発展したといってよい。

本書はフェミニズムを研究する者にとっては避けては通れないものである。私たちの認識の基盤を揺るがす書物はそう多くはないが、本書はその数少ないものの一つである。

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