英国グラスゴー、エジンバラ出身のメンバー、Elizabeth Fraser、Robin Guthrie、Will Heggieの3人にて1981年に結成されました。バンド名の由来は、かのジャン・コクトーでは無く、「Simple Minds」の曲名からとられました。地元での活動に限界を感じ、活動を本格化させるためにロンドンへ居を移します。そしてデモ・テープを、BBCの有名DJ、ジョン・ピール氏がオン・エアー、それを聴いた「4AD」レーベルのIvoが気に入り、同レーベルとの契約を果たします。そして1982年に低予算、短期間にて制作されたのがこのデビュー・アルバムです。プロデュースはもちろんIvoの手により制作されたこのアルバムは、重い陰影の深い、しかし力強いビートが印象的で、当時英国で起こったショッキングな「JOY DIVISION」のヴォーカリスト、Ian Curtisの自殺により大きな影を落としたかのような陰影を引きずったサウンドとなっています。ヴォーカリストのElizabethはこの当時まだ18歳とだったということですが、そのヴォーカル・スタイルはまだ未完成な雰囲気は拭えず、ドスが効いているというか何というか、以降の美しい歌声とはかなり違ったものとなっています。低音を強調したサウンド・メイキングとフランジャーがかったギターの響き、チープなリズム・ボックスのサウンド、そしてタイトでダークな印象のサウンドが素晴らしく、荘厳なる美の世界を築きあげています。まだまだポスト・パンクの影を引きずっているようで、成熟味はありませんが、当時の重い英国の空気を体感することの出来るアルバム。貴重ですね。