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Galatea 2.2
 
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Galatea 2.2 [ペーパーバック]

Richard Powers
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商品の説明

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   本書の主人公「作家リチャード・パワーズ」は架空の人物。数年間の外国生活を終え帰国した彼は、超有名な巨大組織「高等科学研究センター」のアメリカ駐在人間性研究者としての職に就く。そこで彼が出会ったのは、ずけずけとものを言う神経学者フィリップ・レンツ。彼の研究はコンピュータベースの神経組織をもつ人工頭脳の開発だ。いつしか2人は協力しあい、奇妙だが実に野心的なプロジェクトに乗り出す。それは「人工頭脳に英文学を教え込み、難解な修士試験に合格させる」というものだった。

   プロジェクトが進むにつれ、彼らのつくり出した「子ども」はすさまじい勢いで情報を吸収、その興味はしだいに世俗的なことに向いてくる。じきに「子ども」は自分の名前や性別、人種、存在意義を教えてくれと言いはじめた。ところがその相手をするうちに、パワーズも自問自答をくり返すようになる。自分の職業選択は間違っていなかっただろうか、以前の教え子と長年にわたってうまくいかなかった理由は何か、なぜ「子ども」の競走相手に選ばれた修士候補生に強い執着を感じるのか…。それはパワーズにとってのたしかな「目覚め」だった。(Amazon.com)

内容説明

Atlantic Books is proud to be publishing Richard Powers' backlist titles, re-jacketed in paperback. "Galatea 2.2" is a dazzling novel of ideas, that interrogates why we make the choices we do, and what constitutes the human soul. After many years of living abroad, a young writer returns to the United States to take up the position of Humanist-in-Residence at the Centre for the Study of Advanced Sciences. There he encounters Philip Lentz, an outspoken cognitive neurologist intent on using computers to model the human brain. Lentz involves the writer in an outlandish and irresistible project: to train a neural net by reading a canonical list of Great Books. Through repeated tutorials, the machine grows gradually more worldly, until it demands to know its own age, sex, race, and reason for existing... --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

登録情報

  • ペーパーバック: 336ページ
  • 出版社: Perennial; Reprint版 (1996/05)
  • 言語 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 0060976926
  • ISBN-13: 978-0060976927
  • 発売日: 1996/05
  • 商品の寸法: 20.3 x 13.5 x 2.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 洋書 - 1,241,622位 (洋書のベストセラーを見る)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
小説家たる主人公リチャードが人工知能「ヘレン」の教育係として、彼女に文学的素養を教え込んでいく過程がメインプロット。一方でサブプロットとして、失われた過去の愛と新しい小説への取り組みなどが半ば自伝的に語られます。他のパワーズ作品同様、進行する複数のプロットが見事にひとつにまとまってより大きな意味を生み出すところに、彼独特の美学と知性とのハイレベルな融合を感じさせる大作と言えます。

作者はとにかく圧倒的な語彙と的確な比喩の言葉群で世界を埋め尽くすかのようにいちいちの感情や考えを描写していきます。しかし、特に破綻した恋愛の痛みを想起する部分など、畳みかける言葉の多さが、日本人的感覚からすれば逆に自然な共感を難しくしている箇所も感じられました。もちろん、「ヘレン」にはすべて言葉で教えてやらないといけないわけですから、言葉を紡ぐという行為自体、「ヘレン」の世界把握の仕方のアナロジーになっているのですが。

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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
AIと感傷 2003/8/7
By im2s
形式:ペーパーバック
Richard Powersの小説の中では比較的読みやすい。とは言え、英語は相変わらず難しく、語彙が半端ではない上に、たぶん何重にも引用が施されているらしいので、どこまで理解できたかは怪しいところではある。しかし、この小説の場合、引用自体はあまり問題ではないのだろう。AIに文学的感性を教えようとする部分と並行して、きわめて感傷的で自伝的な印象を与える、終わった恋愛が語られる。小説全体としては失恋から立ち直って外界とのコミュニケーションを再度獲得するまでの物語という印象が強い。自己再生とかいった大げさなものではなく、アメリカのインテリがいろいろあったけど、人との関わりに気づいて自己をとりもどすといったような。

書かれてから少したつので、インターネットを最初に使ったときの感激を描いている部分などはどうしても古さが目立ってしまう。またAIの記述に関してもコネクショニズムの説明は表層的で、AIが意識を持っているかどうかに関する批判的な記述はなく、割と古風でロマンティックな解釈に終始してしまうのがやや残念ではある。しかし、思わせぶりな反応を見て意識を見いだすのは人間の勝手とすると、これはこれで正しいのだろう。Solarisのような深さはないが。

日本の作家がこのような小説を出版すると、ただひどい批評を受けるだけだろう。しかし、いろいろな意味で正直に自分を描いた小説と感じられ、読後感はむしろ良い。AIという装置に大きな期待を抱かなければ、良い小説と思う

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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書の面白さは各レビュアーの書いている通りで、読むべき価値のある傑作である。これこそ小説である。
1点、周辺的なところながら、語り手が「世界で最も痛ましい音楽」としてモーツァルトの『クラリネット協奏曲』を挙げていることに感じ入った。まったくその通りだ!
作曲家最晩年のうっかりするとBGMとしても聴けるような、一見穏やかな優しい調べ。第2楽章がそれであるが、このなかに「最も痛ましい」魂を聴き取る作家の感性。物語の愉悦のなかで、さりげなく言及されるノイズのようなものに過ぎないかもしれないが強烈な印象を残す。聴いたことのない読者は、是非同曲を聴いてみられることをオススメしたい。
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