超えたと思っている人と超えてないと思っている人、そして比較など意味はないと思っている人。みなさんいろいろですね。
僕はGUITARHYTHMはリアルタイムで知らなかったので、その後追いかけて聴いて、確かにその時の衝撃と感動は忘れられません。
しかしGUITARHYTHMに限らず、若かったあの頃に聴いた音楽たちは、永遠に何ものにも変え難い宝物であり、その思い入れも含めて超えられることはない、というのは、ひとつの真実だと思います。
あれから時が経ち、僕もいろいろな音楽やカルチャーと接して、なんというかそれなりに耳も肥えて、そして手にした今回のGUITARHYTHM V。
衝撃度と感動の度合いだけを比べたら、それはやはり何もかもウブだったあの頃に受けた感情の大きさの方がまさっているかも知れません。
逆に完成度だけを比べたら、それは天と地くらいの大差でVの方が高いに決まっています。
しかし、そんなある意味違うベクトルの比較をしつつどちらが上なのか、という難題に自分なりの答えを出すとするならば。
GUITARHYTHMは、有利だったと思うのですよ。アフターBOΦWYの大きな期待の中で。
逆にいま、これだけ情報があふれロックが充満し音楽が飽和し、布袋自身もソロアルバムが10枚を超えていってみれば結構やることをやり切ってきた20年を経て、そして届けられたこのV。
それを踏まえて断言すれば、Vの方が遥かにスゴイ。今この時代にこんな衝撃をもらえる作品に出会えるとは、正直思わなかった。触れば火傷しそうなこの切れ味のある沸騰感。47歳の布袋さんが産み出した、人生何度目かの奇跡と呼んで差し支えない作品であると思います。