ジェフが傑作アルバム「グレース」を引っ下げ、世界各地のTVやフェスティバルで行ったライブ映像に、インタビューを挟み込んだ「Around The World」と、04年に公開された、デビューから事故死まで、本人や関係者へのインタビューで綴るドキュメンタリー映画「Amazing Grace」の2枚組。日本盤独自仕様でもちろん字幕付き!日本側スタッフは相変わらずいい仕事しています。
US盤は(1)「Around The World」DVD単独、(2)「Around The World」DVDに、ライブ音源のみのCDが付いた通常版に、(3)その(2)に「Amazing Grace」が付いたDX版の3種類で発売。つまり日本盤ではCDは入手できません。
「Around The World」は、世界各地、どんな場所でも常に己の魂に忠実なジェフとそのバンドの姿を捉えている。以前出たDVD「Live in Chicago」も素晴らしかったけど、色んな表情とバンドの成長をも感じとれる今作もまた素晴らしい。BBCで「ティム・バックリーの…」と紹介されちゃた時のリアクションや、名曲「ハレルヤ」が日本公演だったりと見どころ一杯だし、インタビューをカットして、ライブだけ見れる機能もついて、至れり尽くせり。
それよりも「Amazing Grace」!全編で60分のドキュメンタリーなんだけど、これは必見!母・メアリーやバンド・メンバーなど関係者へのインタビューと貴重な映像を駆使して、たった4年という短い活動を通じて、単なるアルバムタイトル曲というだけでなく、彼がいかに「Grace」という“概念”そのものを大切にし、伝えようとしてきたか、その意図するところの普遍性を再認識させてくれる、秀逸な作品だね。
それにしても、水面に太陽の光が降り注ぐ、穏やかなウルフ・リバーの映像を見ちゃうと、胸が締めつけらやるせない。スキッドロウのセバスチャン・バックは、ジェフの悲報を耳にして、居てもたってもいられなくなり、息子を連れて「Sin-e」で一晩中歌っていたそうだ。気持ち、わかるなぁ…。