今川監督の傑作アニメ『ジャイアント・ロボ ~地球が静止する日~』が発売継続中だった94~95年当時、その合間をぬってリリースされていたパロディ全開の番外編3作。これは『ロボ』本編の製作資金を回収するために企画されたOVAで、ユーザーを惹きつけるような初回特典(銀鈴の着せ替え人形、水に漬けると服が溶けて消えるピンナップなど)をつけてLDが発売されていたのだ。
今回のDVD化にあたっては、そのLDの初回版特典だったもの全てが静止画として収録されているので、どんな物だったのか見ることは出来る。LDの巻末に特典として入っていた“銀鈴のもしもしコール(=留守番電話の応答用メッセージ)”もちゃんとフォローしているのが嬉しい。
またこのディスクに収められた3本のエピソードのうち、2本を監督した演出家のもりたけしと、銀鈴役・島本須美の対談がオーディオ・コメンタリーとして入っている。これは作品そのものの解説を兼ねていると同時に、島本自身のアニメーションに対する取り組み姿勢などが伺えてなかなか面白い内容。
シリアスな本編を茶化すような番外編を作って島本さんに謝らなければと思った、と語る監督に対し、こうした真面目なキャラが弾けるようなパロディは大好きなのでドンドンやりたいと言う島本嬢。しかしながら「18禁と呼ばれるジャンルのものだけはやりたくないなぁと思っている」と控えめに語るあたりに、仕事に対する彼女のポリシーが伺える。
ギャグの描写など今の目で見るとちょっとキツいところもあるが、『ロボ』本編のDVDを全4巻揃えたコアなファンならこれも押さえておきたい。