私は長徳さんの文体や内容が好きなので、評価がどうしても甘くなると思います。
この本の対象であります機械は今時のデジタルカメラではなく、フィルムカメラです。リコーGRデジタル(シリーズ)のおおもととなった、GR1から発展したGR21です。デジタルが出る前の文章ですので、デジタルとの比較がなされておらず、純粋にコンパクト(フィルム)カメラとしての性能やデザインや所有感や使い勝手を評価し、GR21にまつわるお話を紹介するという内容です。あと、21レンズについての小気味いいチョートク節も炸裂しております。80ページほどの薄い本ですが、みっちりと記事があり、作例も白黒・カラーともに多く掲載されており、読んでみて楽しめる本ではないかと思います。写真だけで27ページ、写真と記事のページもあります。最後のほうでは素人さんの作例も載せております。GR21の性能の一端を示すものとしていい例ではないでしょうか。
私はGR21は所有しておりません。中古市場でも結構なお値段ですので、手が出ません。だからというわけではありませんが、GRD2を所有しており、長徳氏著のGRDワークショップ1・2(とGXRワークショップ)を購入して読んで、長徳氏に28mmの「指導」を受けた後、この本で21mmの指導を受けて、GRD''2用のワイドコンバージョンレンズ(とアダプター)を購入して装着して遊べるようになりました。これはGRD''2ノーマルが28mmなのを21mmレンズにしてくれる非常に楽しいレンズです。私は仕事でレンズも長徳氏の著作も重宝しております。
読み物としても私の知的好奇心を満たしてくれました。
よって星は5つにいたします。