「『小説のイメージどおりだ』という声がいくつも寄せられた」と原作者の乙一があとがきで書いているように、黒髪の美しい少女、森野夜のキャラクターに引かれる人も多いだろう。だがもうひとりの主人公、「僕」のキャラクターはさらに印象深い。いつも事件を解決に導く「僕」であるが、彼は決してヒーローになりたいわけではない。暗がりを見たいというその思いだけが、彼を突き動かし核心へと連れて行くのだ。
あらゆるものの手を切断して冷蔵庫に保管する教師の話(「リストカット事件」)、人間を土の中に生きたまま埋めることに執着する男の話(「土」)など、苦手な人には耐え難い(好きな人にはたまらない)表現が続く。ビジュアルでは本書最大の見せ場ともいえる凄惨な死体の様子が描かれているのは、「暗黒系」。執拗なまでに丁寧に描かれたそれは、恐怖を忘れて見とれてしまうほどの完成度である。また、どの話にも必ず巧みな「裏切り」があって、謎解きのおもしろさも存分に与えてくれる。特に森野夜の過去の事件を描いた「記憶」には大きな裏切りが用意されていて、4話で完結するマンガ版の、最終話としてきれいに全体をまとめている。(門倉紫麻)
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私は小説を読んだことはないのですが、漫画版だけでも非常に興味深く読ませていただきました。
一時期日本の推理小説に夢中になっていた時期があって、探偵というものに憧れていたのですが、
普通探偵役とその補佐役ってものがいる訳で…その関係はだいたいホームズとワトソンみたいなものなのですが、これは違いました。
主人公と森野夜の猟奇事件に対する淡々とした捜査。別に警察に協力もせず、ただ自分達の好奇心の為に動いているという感じです。
こんなコンビは新しいなあ~と感心しました。
大岩ケンヂさんの絵も凄く味のある良い絵だと思います。漫画としても、「お!」と思うような演出があったり、あとは主人公の表情が凄く良い。
「何て!いい顔をするんだ!」と一人で興奮してしまいました。
やはり小説の漫画化ということで、ページに納めきれずに急展開になってしまっていたので四つ星とさせていただきます。でもとってもお薦めです!是非続きが読みたいですね。
原作のような重厚な世界観がコミックにもそのまま受け継がれ、コミックオリジナルのストーリー展開で一発で大岩ケンヂさんのファンになりました。ぜひ、読むべき一冊だと思います。
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